春のバチ抜け、初夏の表層パターンで(シーバス釣り2年目にしては)比較的イージーにシーバスをキャッチできたシーズンが過ぎ、7月の終わりから明らかにこれまでの釣り方では釣れなくなりました。
そんな中(今思えば)明確なパターンでキャッチできたのが以下の2匹です。
10匹目 2015年7月25日(長潮) 荒川河口
荒川河口で、ローリングベイトで水深1m〜2mを引いてきて比較的手前でヒットした1匹です。
→ローリングベイトで夏の荒川シーバスを捕獲〜シーバス実釣レポート
11匹目 2015年8月10日(若潮) 潮見運動公園
荒川河口から潮見運動公園にポイントを移して釣った1匹。ルアーは10匹目と同じローリングベイトでズルズルと底を引いてきてヒットしました。
ランディングできたのはこの2匹でしたが、この他に僕自身がバラしたのも、同行者が釣ったのも、全部水深があるところでした。
これはどういうことなのでしょうか?
7月の梅雨明けになると、東京湾奥の水温が25度を超えてきます。(荒川の南畑観測所のデータより)この高水温状態は8月末まで続くわけですが、こうなると、これまで表層でベイトを捕食していたシーバスが高温を嫌って水面付近に上がってこなくなるのです。
では、シーバスがどこにいるのかというのが大切なのですが、実はこれ「サーモクライン」という言葉を知っていればヒントが見つかります。
と言っても、僕がこのことを知ったのはシーズンが終わってからのことで、「釣れたのはそういうことだったのかぁ」と後から妙に納得しちゃったわけなんですが。
サーモクラインについては、バス釣り講座|夏バスの釣り方-サーモクライン(温度躍層・水温躍層)というサイトで詳しく説明していただけてます。
これはバス釣りのサイトですが、考え方はシーバス釣りも同じです。
この図を見ていただけると分かると思いますが、夏は表層付近の水が温められ、水深があり水温が上がらない層と混ざり合わず、水温成層と言われるものが形成される現象が起こります。そして、温かい水と冷たい水の境界線がサーモクラインと言われる層になるわけです。
水面付近は酸素が多いけど水温が高すぎる、水深が深いところは水温は低くていいけど酸素が少ないということで、ベイトもシーバスもちょうど両方のいいとこ取りができる中間のサーモクライン付近に付くことが多くなるのです。
なので、夏はこのサーモクラインを意識して釣りをするパターンが成立するのです。
サーモクラインを攻めるには、10匹目の魚のように、ルアーを沈める深さをコントロールしサーモクラインを探りながら一定の深度をずっと横に引いてくるか、11匹目の魚のように底をズルズルと引いてきてサーモクラインが水底と交わる部分を攻めるか、どちらかになるかなと思います。
ちなみに、初夏までは中潮のときによく釣れていたのが、真夏は長潮、若潮の時に釣れています。これは昼間に形成された水温成層が夜になっても崩れにくいからではないかと思われます。
シーバス釣りの先輩方はご存知だったとは思いますが、僕にとってはすごい発見だったこのサーモクライン。
偉そうに書いてしまいましたが、しょせん今年の真夏は2匹しか釣れていないので、来年はもっと効率よくサーモクラインを攻めれるよう工夫して釣果アップを狙いたいと思います。
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