2018年10月20日と21日。
W.B.S.トーナメントの上位選手が集まり、「最強のトーナメンター」を決めるのが、W.B.S.クラッシック。
僕は村川勇介プロのバスボートに同船取材をさせていただくことになりました。
初日フライト
2018年10月20日。
土浦新港スロープでランチング、霞ヶ浦に浮かびます。
僕自身もバスボートオーナーで、トーナメンターのボートに乗せていただいたことも何度かあります。
しかし、トーナメント中の同船は、初めて。
周りに浮かぶ選手たちの表情も、厳しく感じます。
村川さんのスタートは16番手。
新港を出た瞬間、アクセルを床まで踏み込みます。
今まで経験したことがない速度域。
さらにいつもと違うのは、前にも、後ろにも、横にも、トーナメンターのボートが全開で走っている状況。
ものすごい迫力です。
ポイント到着。
6時10分。矢板と杭が並ぶファーストポイントに到着。
村川プロは、スピナーベイト、ダウンショットを持ち替えながらキャストしていきます。
水質は良く、透明度が高め。
シラウオが沢山いて、水面を跳ねています。
「これだけ水が良くて、シラウオもいて、釣れないはずがない。」
村川プロが呟きます。
しかし、ストレッチを往復しても、魚からの反応がありません。
7時30分、移動を決断。
ファーストフィッシュキャッチ!
入ろうとしたポイントに先行者がいたため、さらに移動。
蛇籠を矢板で囲んだストラクチャーのポイントで7時50分、釣りを再開。
「魚探にベイトがたくさん映っている。」
村川さんの言う通り、このポイントもシラウオがたくさん跳ねています。
黙っているより、喋ってたり、歌っていた方が釣れるという村川さん。
このポイントでのテーマは、師である吉田幸二さんとの出会いについて。
少年時代、初めて吉田さんと会った日の話から、引越しの手伝いをするまでの仲になった話をしているところで、村川さんのトークが止まります。
この一年、何度も見てきた、村川プロがバイトを感じた時の動き。
足を開き、力強く踏ん張る準備。
ラインスラッグを巻きながらロットディップを下げ、ロッドが真上を向くような大きくゆっくりとしたフッキング。
8時、ファーストフィッシュ。
2匹目キャッチ!
ファーストフィッシュをキャッチしたポイントで、キャットフィッシュを釣って、移動。
3箇所目、4箇所目のポイントと移動するが、なかなか次の魚が捕まらない。
5箇所目で入った流入河川。
シャローの護岸で、待望のバイト!
9時30分、2匹目をキャッチ。
「よし、この調子でやっちゃうよ!」
村川さんに笑みが戻りました。
初日は2匹
2匹目をキャッチした流入河川を上り、折り返して下り、2時間かけましたが、反応がありません。
正午に流入河川を出て、6箇所目のポイントに入った後、ファーストフィッシュを獲った蛇籠へ。
13時前には今日最初に入ったポイントへ移動。
ダウンショット、スピナーベイトに反応がありましたが、すぐ離されてしまいました。
14時、ファーストフィッシュの蛇籠に再度移動。
釣れない時間が続き、この日の釣果は2匹でした。
二日目スタート
2018年10月21日。
▲なかなか見ることができない、トーナメントのフライト前のシーン。
前日より風が弱くなる予報を信じて、霞ヶ浦の横断を目指します。
▲朝日に向かってアクセル全開。
しかし霞ヶ浦の中央部に近づくと、風が強くなってきました。
▲激しい波の中、それでも目的地へ進む村川さん。
早い時間にファーストフィッシュ
村川さんが信頼するポイントへ到着。
開始数投。僕がカメラを準備するより前にファーストフィッシュをゲット!
「よーし、今日はやるぞ!」
気合が入る村川さん。
しかし、爆風を避け、同じポイントにバスボートが何台も集まってきました。
2匹目はテキサス
ワンド内を何箇所かチェックした後、大移動を決断。
再び爆風の中に出て、本湖を縦断します。
到着したのは、前日最初に入ったポイント。
今日も水質はよく、白魚がたくさんいます。
ダウンショット、スピナーベイトを持ち替えながらストレッチを往復しますが、バイトがなかなか訪れません。
このポイントに入って1時間半だった、10時半。
「もしかして、これ?」
と言いながら、テキサスに持ち替えた村川さん。
ほんの5分後に、2匹目をキャッチ!
(こちらは2匹目の魚の、ウェイイン時の写真)
二日目も、二匹でフィニッシュ
追加を目指していくつものポイントを移動しますが、この日も結果は2匹。
初日が1,275g、二日目が1,745g。
合計3,020gで、9位という結果になりました。
2019年を目指して
これでW.B.S.の2018年のトーナメントは終了。
選手たちにとっては、オフシーズンとなります。
のんびり休む人はいなくて、皆さん来年を目指して、ボートやタックルのメンテナンスをしたり、新たなメソッドを試したり、魚探がけをしながら、3月までの期間を過ごすんだと思います。
2019年も、感動と興奮のトーナメンを見せてくれるのを楽しみにしています。
W.B.S.のトーナメントを毎回観戦させていただき、とても楽しい一年が過ごせました。
凄腕のトーナメンターが、何を考え、どこで何を使ってどうやって釣ったのかを話してくれるウェイインと表彰式を、身近で観戦できるW.B.S.。
霞水系でバス釣りをする人は、みんな勉強になると思います。
皆さん、是非来年も、一緒に観戦しましょう!
この一年で、W.B.S.関係の方々とたくさん知り合えました。
3月まで皆さんとお会いできないのが寂しいです。